例題で解説する J-PlatPat の使い方 (2) ―― 番号検索で調べる

特許検索

前回はJ-PlatPatの簡易検索を使って
  スマートウォッチ 転倒
というキーワードから特許を探しました。

この検索結果の文献番号をよく見ると、さまざまな番号で表示されています。
例えば、
◦出願番号
◦公開番号
◦特許番号
などです。

特許に慣れてない方にとっては、「同じ発明なのに、なぜ番号がいくつもあるのだろう?」と思われるかもしれません。

今回は、これらの番号の違いを理解したうえで、J-PlatPat の「特許・実用新案番号照会/OPD」を使って番号検索を行います。

1つの特許に複数の番号がある理由

特許は、大まかには、
  出願 → 公開 → 審査 → 登録
という流れで手続きが進みます。

その途中で、それぞれ異なる番号が使われます。
最初に覚えておきたいのは次の3つです。

出願番号
特許庁に特許出願を行ったとき、その出願に付けられる番号です。
  特願2025-XXXXXX
のように表示されます。

公開番号
特許出願は、原則として出願から一定期間(1年6ヵ月)が経過すると内容が公開されます。
その公開特許に付けられる番号が公開番号です。
  特開2026-XXXXXX,特開平05-XXXXXX
などのように表示されます。

公表番号
特許協力条約(PCT)に基づく国際出願が、日本で公開されるときに付けられる番号です。
外国語で出願されたものには公表番号、日本語で出願されたものには再公表番号が付けられます。
(再公表については、2021年12月に廃止されています。)
  特表2020-XXXXXX
のように表示されます。

特許番号
審査を経て特許として登録されると、
  特許第XXXXXXX
という特許番号が付けられます。

番号が分かっているならキーワード検索は不要

論文やニュース、企業のニュースリリースなどに、特許番号などが書いてあり、番号が分かっている場合は、番号から直接調べることができます。
J-PlatPat の「特許・実用新案番号照会/OPD」では、出願番号や公開番号を利用して公報を照会できます。

Step 1 J-PlatPatの「特許・実用新案番号照会/OPD」を開く

J-PlatPat の上部メニューから、「特許・実用新案番号照会/OPD」を選択します。

Step 2 番号を入力する

検索対象」は、「文献」を選びます。

発行国・地域/発行機関」は「日本(JP)」を選択します。

番号識別」は自分が持っている番号の種類を選択します。公開番号あるいは公表番号が分かっている場合は「公開番号・公表番号(A)」を選びます。

番号」に文献番号(公開番号あるいは公表番号)を入力し、「照会」をクリックします。

Step 3 文献に振られた番号を確認する

検索結果一覧が表示され、検索した文献の「出願番号」、「公開番号」、「登録番号」が表示されます。
特表2018-526060」「特許6691145」のように、リンクが表示されている番号をクリックすると、公報の内容が表示されます。

Step 4 経過情報を見る

検索結果一覧で「経過情報」をクリックすると、その出願が、

  • 審査請求されたのか
  • 拒絶理由通知が出されたのか
  • 特許査定になったのか
  • 登録されたのか

といった、手続き上の経過を確認することができます。

特表2018-526060 については、二度の補正で特許査定されていることが分かります。

OPDとは?

検索結果一覧で「OPD」(ワン・ポータル・ドシエ)をクリックすると、世界各国の特許庁が保有する出願・審査関連情報、いわゆるドシエ情報を照会できます。
海外のファミリー特許の情報を確認したいときなどに便利です。

まとめ ― 番号が分かっているときは、番号検索が便利

今回は、特許・実用新案番号照会/OPDで特許検索を行いました。
番号が分かっている場合、番号照会を使えば目的の文献へ直接アクセスできます。
また、その番号を起点として、出願から登録までの流れも追うことができます。

次回第3回では、
「特許公報はどこから読めばよいのか」
を、今回の転倒検出技術を例に説明します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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